イタリアと日本の違いで驚いたこと

こんにちは、ぽれんたです!皆さんは旅行に行く前せめて挨拶ぐらいは覚えようかと調べたりしませんか?私も旅行に行く前には言葉や文化の違い、やってはいけないことなどを調べます。

そこで今回は私が住んでみて感じたイタリアと日本の文化や生活習慣の違いを共有したい思います。

イタリアと日本の生活習慣の違い

人と接する場面ではまずは挨拶から

日本は接客する側から声をかけるのが普通ですし、挨拶されても別に返事しようがしまいが大丈夫ですよね。ですがイタリアは違うんです!挨拶されているのに返事をしないなんてもってのほか、こちらから「Ciao=チャオ」、「Buongiorno=ボンジョールノ」、「Salve=サルべ」などの挨拶をしなければいけません。

私もイタリアに住みだした最初の頃、スーパーマーケットで買い物する際日本の習慣が長すぎて挨拶するのを忘れてしまったんです。そしたら案の定、他のお客さんとの対応とはうって変わってあからさま機嫌の悪い態度をとられ、お釣りも無言で投げられちゃいました!勉強になった苦い経験です。

そして帰る際は「Grazie=ありがとう」、「Arrivederci=さようなら」など声をかけるのが一般的です。日本のように店員さんから声をかけて丁寧にお世話してくれるような接客はイタリアにはありませんが、こちらから挨拶をして声をかければ店員さんも丁寧に対応してくれるので安心して下さい!

朝食はドルチェ(Dolce)、そしてカプチーノは朝だけ!

イタリアの朝食は基本甘いものを食べます。甘いコーンフレークやビスケットを牛乳に浸して食べたり、チョコやジャムが入ったブリオッシュを食べたりします。そして日本では食後やちょっと一息つくときに飲んだりするカプチーノですが、イタリアでは朝(午前中、11時くらいまで)にしか飲まないんです。

私も最初は午後に飲もうと思ったら夫に「マナー違反だから飲んじゃダメ」と言われ、ショックを受けたのを覚えています。ちなみにコンビニもスターバックスもありません。ちょっと飲みたくなったからといって手軽に日本のようなカフェラテやアメリカンコーヒーは飲むことが出来ないのです。

逆にイタリアは至る所にバールがあり、手軽にエスプレッソを飲むことができます。イタリア人はエスプレッソに砂糖をたっぷり入れて飲むのが定番です。牛乳入りのコーヒを飲みたいときはマキアートを注文してください!ちなみに家庭で淹れて飲むコーヒーをモカと呼びます。

料理はシェアしない

日本では大皿で家族や友人と料理をシェアしたり、ピザもみんなで少しずついろんな種類を食べるのが普通ですよね。しかしイタリア人は基本一人一皿スタイルでシェアしません。特に驚くのが、日本のピザのLサイズくらいの大きさのピッツァをペロッと一人で食べてしまいます!

そして注文する際もマナーとして知っておいた方がいいことが、ピッツァとパスタを食べることもしません。ピッツァを一枚注文するか、前菜・メインのパスタ・肉か魚、といったコースのような注文方法をとります。前菜を抜きにしたりパスタを抜きにしたりの注文はしますが、お変わりなどの注文もしません。

ただ絶対シェアしないかというとそんなこともなく、イタリア人も自分の皿からお裾分けくらいはしてくれるので安心してください!もし両方食べたい場合は、一人がピッツァ、一人がコースを注文すれば両方食べられます。私の義理家族達もレストランで普通に味見させてくれます。

施設を利用するときの違い

電車やバスに乗る際はチケットを買ってから!

イタリアの駅には改札口がありません。駅のホームに簡単に入れてしまうのでチケットを買わずに乗ってしまうと、罰金を多額に支払う羽目になります。チケットは自動券売機、主要な駅だと窓口がありますのでそちらでも購入できます。事前にオンラインで予約もできます。

我が家もヴェネツィア観光に行った日電車を利用したのですが、駅のホームに設置された1台しかない券売機が故障していて購入できないというハプニングが…。

私はその時はオンラインでチケットを購入してから乗車しましたが、同じホームから乗車した他の乗客は特に焦る様子もなく普通に乗車してました。慌てずきちんと申告すれば問題ないということですね!

そしてもう一つ忘れてはいけないのが、チケットを乗車する前に刻印機(Timbratrice)で打刻する必要があることです。日本でいうと改札機に通すみたいな作業です。こちらも忘れてしまうと多額の罰金を支払うことになります。オンラインでを購入した場合は刻印は不要です。

チケットを確認するために抜き打ちで提示を求められることがあります(Controllore di Bigliettiが見回りに来ます)。その際は速やかにチケットを提示してください。オンラインで購入した際は携帯の購入済み画面を提示するか、事前にプリントアウトして携帯しておけば大丈夫です。

バスに乗車する際も同様です。事前にチケットを購入してから乗車し、バス内にある刻印機で印字します。バスのチケットはバス会社のサインが表示されているタバコショップ(Tabaccheria)で買うことができます。

病院は緊急時以外すぐに診察してもらえない

イタリアでは命に係わる緊急時の症状以外、基本的にすぐに病院では診察してくれません。イタリアでは自分のホームドクターが決まっていて、そのかかりつけ医に連絡して指示を仰ぎ、病院を紹介してもらう必要があります。

イタリアも国民皆保険制度があり、国民健康保険に加入していていれば保険証(Tessera Sanitaria)が発行され、公立の病院を無料で利用できます。しかし公立の病院は混雑していて救急で利用した場合、症状の程度により数時間待たされることもあります。予約して利用する場合2・3カ月先何てことも。有料で私立の病院を予約したとしても1・2週間待たなければいけません。

実際義理父が背骨の圧迫骨折で座るのもやっとの状態の時、レントゲンを撮ってもらうまでに1カ月、補助器具をもらうまでにさらに1カ月待たなければいけませんでした。日本だと考えられないですよね。

旅行の際は自費になると思うので高額な医療費をはらうことが予想されます。万が一医療を受ける事態になったことも考えて、海外旅行保険への加入をお勧めします。

常備薬も持ってくる方がいいかもしれません。イタリアの薬局(Farmacia)で軽い症状の体調不良の相談や、解熱剤や頭痛薬などを購入することは可能ですが、旅行先の場所によっては英語は通じませんのでイタリア語での説明が必要になります。

コンビニがない、トイレがない

なんでも手軽に必要なものが買えるコンビニはありません。トイレもありません。日本の便利で整った環境が当り前の生活を送っていると、イタリアの不便さにはかなりのショックを受けるでしょう。かくいう私も慣れるようになるまで相当な時間を要しました!

ではイタリア人がトイレに行きたくなったらどうしているのでしょうか?皆バールに入ってコーヒーを飲んで、ついでにトイレを借りるというスタイルなんです。すぐトイレに行きたくなる私には不便すぎて、最初は嫌で嫌でたまらなかったのを覚えています。だってコーヒー飲んだらまたトイレに行きたくなるし、店員に声もかけなきゃいけないし…。

他にもショッピングモールや大型のスーパーマーケットにもトイレがあるのでそこを利用するのもいいかもしれません。駅などには有料のトイレも設置されています。

コンビニがないので必要なものは日本から持ってくることをお勧めします。日本では簡単に安く手に入るものがこちらでは高かったり売ってなかったりします。また、イタリアは昼休みが存在するので大体13時から17時くらいまで閉まっている店が多く、必要な時に買いたいものが買えないなんてことも頻繁に起こります。

今回は私が生活していく中で特に感じた、イタリアと日本の違いを書かせていただきました。イタリア旅行する方の役に少しでもたてれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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