こんにちは、ぽれんたです。
イタリア旅行を計画しているけれど、どの季節にどこへ行けばいいのか悩んでいる方は多いのではないでしょうか？
イタリアは四季折々に異なる魅力を持つ国であり、季節ごとに楽しめる行事やイベントが豊富にあります。
この記事では、そんな悩みを解決するために、季節ごとの主要な年間行事を紹介します。
どの時期にイタリアを訪れるべきかの参考にしてみてください。
イベント情報に関するご注意
ご紹介するイベントの開催日や場所は、年によって変更されることがあります。お出かけ前に、最新の情報を公式サイトや現地の観光案内で確認されることをおすすめします。また、天候やその他の事情により、イベントが中止や変更されることもありますので、あらかじめご了承ください。
1月 ー 新年と冬の祝祭
１．年越しの祝賀行事（Capodannno)
１月1日の新年を祝う行事は、イタリア全土で行われます。各地でカウントダウンイベントが行われ、街全体が賑やかなムードに包まれます。ローマ、ナポリ、ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェなどの主要都市では、音楽コンサートや華やかな花火が特に人気で、多くの観光客が集まります。
●イタリア全土、特にローマ、ミラノ、ヴェネツィア、ナポリが有名
●1月1日
２．エピファニア（Epifania)
イタリア全土で祝われるキリスト教の祝日で、東方三博士がイエス・キリストを訪ねたことを記念します。この日は「ベファーナ」という魔女が良い子にはお菓子を、悪い子には炭を配るという伝説があります。特にローマの中にあるバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂で行われるエピファニアのミサは、世界中から多くの信者が集まる有名な行事です。
●イタリア全土、特にローマ（バチカン市国）、フィレンツェが有名
●1月6日
３．サン・アントニオ祭（Festa di Sant’Antonio Abate)
サン・アントニオは農業や家畜の守護聖人で、1月１７日にイタリア全土で祝われます。特に農村部では、家畜に祝福を与える儀式が行われ、焚き火や地域の特産品を楽しむイベントもあります。これは農業と家畜に深く関わる地域で特に重要な行事です。
●主にイタリア南部、シチリア
●1月17日
2月 ー カーニバルの季節
１．ヴェネツィア・カーニバル（Carnevale di Venezia)
ヴェネツィアのカーニバルは、世界で最も有名なカーニバルの一つです。豪華な仮面と華やかな衣装が特徴で、街全体が仮装パーティに包まれます。サン・マルコ広場での壮大な仮面舞踏会や、「天使の飛翔（Volo dell’Angelo)」と呼ばれるイベントが特に有名です。この祭りは約週間にわたって続き、世界中から観光客が訪れます。
●ヴェネツィア
●2月から3月初旬の間に開催
２．イヴレーアのオレンジ投げ祭り（Battaglia delle Arance)
ピエモンテ州イヴレーアで開催されるこのユニークな祭りは、町全体がオレンジを投げ合う「戦い」の舞台となります。祭りは１３世紀の伝説に基づいており、参加者は中世のコスチュームを身にまとい、チームに分かれて激しくオレンジを投げ合います。このダイナミックなイベントは、イタリアでも特に風変わりで力強い祭りの一つです。
●ピエモンテ州イヴレーア
●カーニバル期間中の最終日、イースターの時期に開催される
３．ヴィアレッジョ・カーニバル（Carnevale di Viareggio)
トスカーナ州の海辺の町ヴィアレッジョで行われるカーニバルは、巨大なパペットやフロートが通りを練り歩くパレードが目玉です。風刺的なテーマを取り入れたフロートが多く、政治や社会問題を風刺するユーモアに溢れています。家族連れにも人気の高いイベントで、毎年多くの観光客が訪れます。
●トスカーナ州ヴィアレッジ
●2月中の数週間、日曜日にパレード
3月 ー 春の訪れと文化イベント
１．ローマ・マラソン（Maratona di Roma)
ローマ・マラソンは、毎年３月に開催されるイタリア最大のマラソン大会です。参加者は、コロッセオやフォロ・ロマーノ、バチカン市国といったローマの歴史的名所を巡る４２.１９５kmのコースを走ります。美しい街並みとともに、世界中から集まるランナーが一緒にゴールを目指す姿は圧巻です。プロのランナーからアマチュアまで幅広い層が参加し、観光とスポーツを融合させたイベントとして人気があります。
●ローマ
●3月の最終日曜日
２．聖ヨセフの日（Festa di San Giuseppe)
3月19日はキリスト教において「聖ヨセフの日」として祝われます。聖ヨセフはイエス・キリストの養父として尊敬されており、特にシチリアや南イタリアではこの日を盛大に祝います。この日には「ゼッポレ（Zeppole)」という伝統的な菓子が作られ、家族や友人とともに楽しむ習慣があります。また、父親の守護聖人として知られる聖ヨセフにちなんで、この日は「父の日（Festa del Papà)」としても祝われます。
●主にシチリア、南イタリア
●3月19日
３．ミモザの日（Festa della Donna)
3月8日は国際女性デーにあたる「ミモザの日」として、イタリア全土で女性を称える日とされています。この日は、男性が女性に感謝の気持ちを込めてミモザの花を贈る習慣があります。街中や職場、家庭で多くの女性が祝われ、レストランやカフェでも特別なメニューが提供されることが多いです。また、文化施設では女性向けのイベントや入場無料サービスなどが行われ、女性の社会的役割や権利について再認識する日となっています。
●イタリア全土
●3月8日
4月 ー 宗教的祝祭と歴史的なイベント
１．イースター（Pasqua)
イースターは、イタリアで最も重要なキリスト教の祝日で、キリストの復活を祝います。復活祭の日曜日には、全国の教会で特別なミサが行われ、家族が集まって伝統的な料理を楽しむのが一般的です。イースーターには「コロンバ（Colomba)」と呼ばれる鳩の形をしたケーキや、チョコレートの卵を贈られることが多いです。各地で宗教的なパレードが行われ、特にローマのバチカン市国は教皇が祝福を与える儀式が有名です。
●イタリア全土、特にローマ（バチカン市国）、フィレンツェが有名
●通常３月下旬から４月中旬、毎年日程が変動する
２．スコッピオ・デル・カッロ（Scoppio del Carro)
「スコッピオ・デル・カッロ」は、フィレンツェでイースターの日曜日に行われる、数世紀にわたる伝統的な行事です。この儀式では、「ブリンデローネ（Brindellone)」と呼ばれる火薬を積んだ豪華に装飾されたワゴンが、フィレンツェの街を練り歩きます。ワゴンはフィレンツェ大聖堂（ドゥーオモ）前に到着し、そこで壮大な爆発を起こします。この爆発は、豊作と繁栄を祈願する象徴的な儀式であり、フィレンツェの歴史と宗教に深く根付いた伝統行事です。
●フィレンツェ
●イースターの日曜日
３．レオナルド・ダ・ヴィンチンの生誕祭（Festa di Leonardo da Vinci)
4月15日は、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの生誕日であり、彼の生誕地であるトスカーナ州ヴィンチでは、この日を記念して様々なイベントが開催されます。レオナルドの業績を称える展示や講演、ワークショップが行われ、彼の多彩な才能と影響力を改めて感じることができます。また、ヴィンチの街では、歴史的な衣装を着たパレードや、ルネサンス期の音楽や舞踏も楽しむことができ、歴史と文化に触れる特別な機会となっています。
●トスカーナ州ヴィンチ
●4月15日
5月 ー 芸術と音楽の季節
>１．マッジョ・ムジカーレ・フィオレンティノ（Maggio Musicale Fiorentino)
「マッジョ・ムジカーレ・フィオレンティノ」は、１９３３年に創設されたフィレンツェのクラシック音楽とオペラのフェスティバルで、5月から6月にかけて開催されます。この音楽祭は、世界中の著名な指揮官やオーケストラ、ソリストが集まり、フィレンツェの歴史的な劇場で公演が行われます。フェスティバルは、オペラ、バレエ、シンフォニーコンサートなど多彩なプログラムで構成されており、音楽愛好家にとっては特別な体験となります。
●フィレンツェ
●5月から6月にかけて開催
２．ローズフェスティバル（Festa delle Rose)
ローマのアベンティーノ地区近くに位置する「ローマ・コミューナル・ローズ・ガーデン（Roseto Comunale di Roma)」では、5月に「ローズフェスティバル」が開催されます。この時期、数千種類のバラが満開となり、バラの美しさを競う品評会も行われます。バラ園は美しい花々と甘い香りに包まれ、訪問者に春の訪れを感じさせます。ローマを訪れる際には、ぜひ立ち寄って楽しみたいスポットです。
●ローマ<.p>
●5月中旬
３．カレンディマッジョ（Calendimaggio)
「カレンディマッジョ」は、アッシジで毎年5月初めに開催される、中世の春祭りです。街の住民たちは中世の衣装をまとい、音楽、ダンス、劇などを通して春の訪れを祝います。祭りは、アッシジの歴史と文化を祝うもので、街全体が中世の雰囲気に包まれます。このイベントは、古代の伝統を再現することで、訪問者にタイムスリップしたかのような体験をもたらします。
●アシッジ
●5月の第１木曜日から土曜日までの3日間
6月 ー 夏の始まりと伝統行事
１．共和国記念日（Festa della Repubblica)
6月2日は共和国記念日として、イタリアが王政を廃止し、共和制を選択したことを記念する祝日です。特にローマでは、壮大な軍事パレードがヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂やフォロ・ロマーノを舞台に行われ、多くの観光客と市民が集まります。各地でも花火や様々なイベントが行われ、イタリアの独立と統一を祝い、国民の誇りを感じる日です。
●イタリア全土、特にローマが有名
●6月2日
２．聖ヨハネの祝日（Festa di San Giovanni）
6月24日はフィレンツェの守護聖人サン・ジョヴァンニを祝う「サン・ジョヴァンニ祭」が開催されます。この日は、街中でパレードや宗教行事が行われ、夜にはアルノ川沿いで花火が打ち上げられるなど、フィレンツェ全体が祝祭ムードに包まれます。また、伝統的な「カルチョ・ストーリコ（Calcio Storico)」という歴史的なフットボールの試合も行われ、中世のコスチュームを着た選手たちがフィレンツェの広場で激しい試合を繰り広げます。サン・ジョヴァンニ祭は、フィレンツェの歴史と文化を深く体験できる特別な日です。
●フィレンツェ、またトリノやジェノヴァでも祝われる
●6月24日
３．アレーナ・ディ・ヴェローナ・オペラ・フェスティバル（Arena di Verona Opera Festival)
毎年6月から9月初旬にかけて、ヴェローナの歴史的な円形劇場アレーナで開催されるこのオペラ・フェスティバルは、古代の建築と名作オペラが融合する特別なイベントです。プッチーニやヴェルディなど、オペラの名作が壮大なスケールで上演され、独特な音楽効果がその魅力を一層引き立てます。美しい夜空の下で、古代の遺産と音楽が織りなすひとときを楽しむことができる貴重な機械です。
●ヴェローナ
●6月中旬から9月初旬
まとめ
まずは1月から６月までのイベントをご紹介しましたが、皆さんはどの月や行事に魅力を感じましたか？次回の記事では、７月から12月のイベントをご紹介します。イタリアのさらなる魅力を一緒に発見していきましょう！注意 ： 記載されたイベントの開催日は、年によって異なる場合があります。最新の情報は、訪問予定の地域の観光案内や公式ウェブさいとなどで詳細をご確認ください。
