こんにちは、ぽれんたです。30代に突入すると「自分の人生このままでいいのか」「今の会社を続けるべきか辞めるべきか」と悩んでしまう人が多くいるのではないでしょうか。この私も38歳の時にこのままだと後悔するのではないかと、さんざん悩んだあげく10年以上勤めた会社を退職しました。
でも無責任に会社を辞めることはできません。特に30代後半ともなるとその時の感情や勢いだけで辞めることは難しいですよね。先のことを考えると再就職ができるのだろうか、給料面は、などと不安なことだらけです。新しい一歩を踏み出すのは本当に勇気がいります。
辞めたいけど何から始めていいのかわからない、そう悩んでいる方がもしこのブログに辿り着いてくれて読んでくれたら、少しでもきっかけになったり役に立ったら嬉しいな……。と想像しながら、今回は会社を辞める前に私が考えたことやその当時の出来事を紹介しようと思います。
私が会社を辞める前に行った5つのこと
①なぜ会社を辞めたいのか、その理由を明確にする。
まずは自分がなぜ会社を辞めたいと思っているのかを全て書き出しました。なぜならその問題が現状では本当に解決できないのかを考えてみる必要があるからです。例えば、残業が多い・休日出勤がある・給料が安い・評価や処遇に不満がある、といった問題は解決の余地がないか上司に相談してから判断するべきだからです。会社側が歩み寄ってくれる可能性は十分ありますし、そうでなければ転職するべき判断材料にもなります。
私は上記のような理由ではなかったため、自分の気持ちとさらに向き合いました。深く掘り下げていくことで、自分がやりたいことは何なのか、本当は何に悩んでいるのか核心に近づくことができました。
②家族や親友に相談をする。
私は夫・母親・親友に相談しました。周りの協力もあったからこそ今イタリアで生活できています。自分が信頼できる人の意見は大切です。自分の意に反する意見もありましたが、視野が狭くなりがちだったので周りの客観的なアドバイスは参考になりました。
③自分自身がポジティブな考え方をしている、職場環境に満足しているなどベストコンディションの時に上司に退職の相談をする。
基本的に前向きに物事を判断出来たり、仕事が楽しいと思っているときに会社を辞めようと思う人はそうそういないと思います。だからこそ私は自信を持って次のステップに移るために「今辞めるのはもったいないかも」と思えるときに辞めました。
・職場環境が恵まれていてもそれを超えるほどに意思が固いと自覚できる。
・上司に説得されても自分がぶれない。
・会社に対する不満で辞めるわけではないので円満退社しやすい。
20代ならチャンスはまだまだあると思います。ですが30代後半ともなるとよっぽどの技術や資格・実績がないと、現状より優遇された転職先や環境はみつからないかもしれません。それなりの覚悟は必要だと思います。
そして立つ鳥跡を濁さずの精神で行動しました。あくまで自己満足ですが……。
④住民税の支払いなどに備え、貯金する。
これだけは、何も考えずに辞めると後悔します。住民税は前年の所得で決まるためです。前職より給料が上がる人は大丈夫ですが、給料が下がる人やしばらく休息したいと考えている人は要注意です。
⑤退職時の会社での手続きや公的な手続きを事前に調べておく。
退職時のことは上司や会社の人事などに問い合わせたら教えてくれると思いますが、辞めた後のことは自分で全て手続きしなければいけません。次の転職先が決まっている人は次の会社に必要書類を提出するだけで済むかもしれません。しばらく休もうと考えている人は諸手続きは全て自分自身で行う必要があります。
・転職先が決まっていない人は国民健康保険への切り替えが必要。又は任意で社会保険を継続する。誰かの扶養に入る。
・14日以内に国民年金への切り替えをする。
・失業保険を申請しようとしている人はハローワークへ申請にいく。
特に失業保険をもらおうと考えている人は会社から雇用保険被保険者離職票を発行してもらう必要があります。
余談ですが我が家の場合、夫は私の扶養に入っていました。会社に在籍中に結婚したのですが夫の国民年金の手続きがなされておらず、退職後(正確には有休消化中に)慌てて年金事務所に手続きに行きました。これが一番面倒くさかったし会社とのやり取りで嫌な思いをしました。ですので退職する前に一度、必要書類や諸手続きの確認をお勧めします。
会社員でいることがどれだけ安定して楽だったかを痛感しました。税金の支払いも年末調整も全て会社が代わりにやってくれていたんだなって…。
⑥退職後の自分のすること、目標や方向性を明確にしておく。
おおまかな数年後の自分のビジョンは持っておくべきだと思います。計画通りにいかなかったり失敗したり、気持ちが落ち込んだり、何をしていいかわからなくなったとき、自分を見失わずに済みます。
イタリアの生活に慣れ始めたころ、夢を叶えるなんて到底無理だとネガティブな気持ちになったことがありました。育児と家事で追われ無給なのに無休、全てが宙ぶらりん、エネルギーを発散する場所もなく何も出来ないことに苛立ち、夫と喧嘩ばかりする日々でした。
しかしそんなとき、全てのことを諦めようかと思っているネガティブな感情のストッパーになったのが「自分の思い描いている将来像」でした。例えば、ダイエットして綺麗になって好きな人に褒めてもらいたい、みたいな思いです。いつか死ぬまでに「絶対イタリアでレストランを開業させるんだ!」という思いが、私を踏ん張らせてくれました。
最後に
会社を辞めようか悩んでいる人は一度、立ち止まって考えてみてください。私は現在、会社員時代とはまた違う問題を抱えながら生活しています。結局また違うことで悩んでしまうからです。
ですが、会社を辞めた事は全く後悔していません。なんなら私は退職して良かったとさえ思うし逆に視野が広がったり新しい発見があることが楽しくさえ感じています。
迷っている人の背中を押せたならと思いながら書きましたが、参考になったでしょうか。
拙い文章ですが最後まで読んでいただきありがとうございまいした。