イタリア生活での発見と驚き

こんにちは、ぽれんたです。今回はイタリアで生活していることで発見したことや、驚いたことを5つご紹介していきます。

おじいちゃん・おばちゃんが大活躍!イタリアの共働きは当たり前?

小さな足取りで元気よく歩く子供たち。
彼らと手を繋ぎながら歩いているのは、日本とはちょっと違った、おじいちゃんやおばちゃんの姿。
私が娘と散歩中に気づいた最初の驚きの光景でした。

日本では、幼稚園や学校の送り迎えをするのは大体の場合、お母さんやお父さんですよね。
でも、こちらでは、おじいちゃんとおばあちゃんが送迎している人が大半なんです。

ベビーカーを押しながら孫と楽しそうにお散歩している、そんなおじいちゃん・おばあちゃんの姿もよく見かけます。
母親の私が娘と散歩しているのが珍しいくらいです。

それには理由があります。
イタリアでは、特に若い世代は共働きが当り前だからです。 それもそのはず、生活コストが高く、給料が低いことにあります。共働きでないと生活が成り立たないからです(家を借りたり買うことが難しい為)。

最初は、裕福でもないのに私が主婦をしていることに引け目を感じ、外出することすら億劫に感じ引きこもりがちになっていました。
しかし、ここが日本と違う良いところで、誰も他人のことを気にしていないということ。
「周りの目を気にする」必要が全くないのです。

「私がしたい」のだから堂々としていれば良い、というイタリア人の考え方のおかげで、子供と過ごせる時間があることを楽しめるようになりました。

そして、こちらは保育園に預ける事が、日本ほど当り前ではないのです。
保育園の数も少ないし、あったとしても費用が高かったりするため、おじいちゃん、おばあちゃんが大活躍せざるを得ないわけです。

家を借りることができない!?

私は義実家にて居候生活2二年半になりますが、大きな壁が立ちはだかっています。
それは家探しです。
日本では、賃貸物件を探すのはそう難しくありません。
しかし、イタリアでの家探しは一筋縄ではいかないのです。

こちらでは家を買うのが一般的のようで、不動産屋に案内されているのは、ほとんどが中古物件の売り家ばかり。
約2年色々な家を見てきましたが、希望する家を探すどころか、賃貸物件にすらなかなか出合うことこすらできないのです。

つい先日我が家で起こったことなのですが、ついに魅力的な物件に巡り合い、オーナーと契約しようという話までこぎつけました。
しかし、契約日をいつにするかという話が一向に進まない、連絡すらこないという事態に。

やっと連絡がつながったと安心したのもつかの間、オーナーの返事は「友達に貸したいから今回はなかったことにしてくれないか」。 結局、家を借りることができなかったのです。

オーナーの嘘か本当かは一旦置いておいて、貸し渋る理由の一つに、私が主婦であることが大きな要因にあります。
なぜなら毎回、夫婦で収入はあるかどうかを聞かれるからです。

私に収入がないことを伝えると必ず、いつ仕事を再開する予定かを聞かれます。
不安材用が少しでもあると、イタリアの賃貸事情もあり、なかなか重い首を縦には振ってくれないようなのです。

もし、イタリア移住を考えている方は、家探しは早めに始める方が良いかもしれません。
私は義実家にお世話になっているので、そこまで焦らず家探しができていますが、もしそうでなかったら・・・と思うと、ぞっとします!

イタリアのサービス:お客様は神様ではない?

日本のサービス業界は、お客様は神様、に近い対応をしてくれますよね。
イタリアではちょっと違う形で存在します。

イタリアの店側や売り手の立場はとても強い。
例えば、スーパーマーケットのレジの店員さんの態度に、初めは驚くかもしれません。
こちらが挨拶をするかしないかだけで、相手の接客態度が変わったりするからです。

しかし、彼らはお客様をないがしろにしようとしているわけではありません。
むしろ最高のサービスを提供しようと心がけています。ただそれが、日本とは異なる形で表れるだけなのです。

実は、イタリアのサービスは”人と人との関係”を大事にしています。
お店とお客様、双方が互いに尊重し合い、感謝の気持ちを忘れないこと。
そのため、日本のような”お客様重視”のサービスとは異なる形で、イタリアならではの”共生”のサービスが生まれているのです。

イタリアに移住直後は、日本の接客が当り前だった私にとって、彼らの接客は決して心地の良いものではありませんでした。
ですが、イタリアの文化を肌で感じ、価値観の違いを受け入れることで、イタリアならではの、サービスの在り方・良さに気づくことができました。

イタリアでお買い物する際は、こちらから「チャオ」と店員さんに声をかけてみてくださいね!

日本の手続きは整備された道。イタリアは迷路!

日本では、サービスの質は高く、世界からも評価される文化の象徴となっていますよね。
お店や公共機関では、従業員は常に笑顔で、効率的かつ丁寧に対応してくれるのが普通です。
しかし、イタリアでは物事は少々異なり、手続きはしばしば複雑で時間がかかるものとなっています。

イタリアの手続きは、まるで古代の迷宮に迷い込んだような感覚を与えてくれます。
予約システムが導入されてはいますが、それでもなお長時間待たされることが多く、スムーズに進むことは稀です。

問題や疑問があっても、正確な情報を得ることは困難で、回答は人によって異なることも少なくありません。
何度もたらい回しにされ、同じ問題を何人もの担当者に説明しなければならないこともしばしば!

用意周到に準備して訪れても、ルールが場所や時期によって変わっていたり、前回とは異なる申請方法を指示されたりすることもあります。
これらの変更は予告なく行われることが多く、それは時として混乱と不安を引き起こします。

しかし、これらはイタリア生活のゆったりしたペースの表れでもあり、時間に追われる必要は無いと、教えてくれているように感じました。
また、個人の事情や地域社会のニーズに対応しやすい、柔軟なシステムを生み出しているのかもしれません。

私は滞在許可証や社会保険証の申請の手続きがスムーズにいかず、不安な日々を送りました。
移住してから二年半経っていますが、娘の滞在許可証の印字が一部間違っていたため、未だに申請中の状態になっています。

しかし、本来なら受理されない社会保険証の申請も、何回も事務所に通ったおかげで、最終的には臨機応変に対応してくれ、社会保険証を発行してくれました。

日本とイタリア、両国のサービス体験は大きく異なりますが、それぞれに学べる点や魅力が存在します。異文化体験によって、それぞれの社会の動きを理解する良い機会になること間違いなしです!

風邪をひいても病院には行かない?

イタリアに来てから驚きの連続ばかりですが、私が驚きと同時に不安を覚えたことがこれ、風邪をひいた時の対応の違いです。
日本では、風邪の症状があり治療が必要な場合(コロナの影響により発熱時の対応は変わると思いますが)、病院やクリニックを訪れることが一般的ですよね。
ところが、イタリアではそのスタンスはちょっと違います。

子供でさえ、緊急を要するケースを除いて、少々の風邪では病院に足を運びません。
我が家なんか特に「ちょっとの風邪でドクターのところを騒がせるなんて!」という雰囲気が漂っています。
では、イタリア人はどう対処しているのでしょうか!?

イタリアには、日本のかかりつけ医に似た、”ホームドクター”が存在します。
風邪の症状が出た際、まずはこのホームドクターに相談するのです。
そして、アドバイスや処方箋をもらって次のステップへ。
それは、薬局へ行くこと!

薬局での対応もまた、日本とは少し異なります。
イタリアの薬剤師は、非常に専門的な知識を持っていることで知られ、症状に応じて適切な薬を提案してくれるのです。
そのため、ホームドクターのアドバイスと薬剤師のサポートが合わさり、風邪の治療が進められる、というわけです。

国が違うとここまで医療に対する考え方、方法が変わってくるんですね。

以上、イタリアでの驚きと発見したことでしたが、少しは日本とイタリアの生活の違いを知って頂くことはできたでしょうか。

日常には驚きや発見がたくさんあります。
それと同時に、それぞれの国の良さやありがたみを再認識しています。
異文化との出会いは、時に戸惑いや困難をもたらすことがありますが、それを乗り越えることで新しい視点や価値観を得られるのも事実だと思っています。

これからも多くの驚きと学びを経験し、楽しみながら、また新たな発見をつづっていこうと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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